今をときめく「鬼滅の刃」の名シーン。
「俺は長男だから我慢出来たけど
次男だったら我慢出来なかった」
というシーンは、まさに大正時代の時代背景を表したシーンだと思います。
現代よりも、もっと「長男はこうあるべき」という価値観のあった時代。
今でこそ「俺は長男だから」ということが理由で、我慢をしなきゃいけないことは減ったと思うけど、それでも、やっぱり兄弟間の中での比較などで、知らず知らずのうちに我慢しているのが、長男長女。
普段、我慢している故に、溜まりに溜まった時に、ものすごく捻くれた形で爆発してしまい「扱いづらい認定」をされがちな第一子。
何を隠そう、私も長女なのですが、自分で自分の扱いに困ったくらい
いきなり噴火系!
のややこしい人でした。
今回は、そのことについてのエピソードをご紹介。
そして、この経験の中から「自分の心の扱い方・労わり方」に気づけたので、もしこれを読むアナタが「噴火系」なら、参考になるかもしれません。
褒めて欲しいことを言えない長女
コロナ禍。
様々な業種の人々が、今までの働き方を見直さざるを得ない状況になり、新しいことを考えたきっかけになったことと思います。
例に漏れず、我が家もメインの収入源は観光業だった為、大打撃。
私の仕事は、おかげさまで、打撃どころか伸びる一方、旦那の収入源が途絶えました。
元々、ガッツリ仕事をする形態ではなく、家にいながらも収入を得られるシステムの業種だったのですが、収入が途絶えて家にいる旦那は一気に立場を失いました。
収入が止まったので、こちらの仕事を手伝おうとするものの、どの作業も旦那が出来ないことばかり・・・。
逃げてながらも、何か私の仕事を軽減する為に役割分担をしようと割り振ってみました。
その時に考えたのが
◎家事
◎ブログ、インスタ担当
を旦那にお願いする。でした。
ネット苦手な旦那だったので、ブログも、まずテクニックなどは二の次にして、慣れるようにお願いしました。
そして、ある程度、習慣化したら、テクニックも使っていこうという段取りでした。
しかーーーーーーーし!!!
一応家事はやってくれるものの、半分近くは私もするし、結局、大して私の作業が軽減されず・・・。
私がSNS更新やお客様とのやり取り、デザイン構成、セッション、新しい商品作り諸々やっている間に、旦那がやってることはというと・・・。
一日中、ブログの内容を考えて唸るだけ・・・。
そして、何とか1記事アップしても、読者さんも少ないブログに何の影響力もなく・・・
なのに「俺は仕事した感」バリバリで、エネルギー消耗して、劇暗な旦那。
その上、数ヶ月経っても、いつまでも「初心者」という言葉を盾に、出来ない自分を肯定し続けている彼・・・。
もうあかん!!!!
このままでは心身ともにやられる!!
と思った私でしたが、その時に、面白い繋がり方をしたご夫婦にコーチングをお願いする流れとなり、パートナーシップを改善計画を図りました。
第三者の意見を聞けることで、きっと変容が望めると思ったのだけど、これがもう本当に功を奏し、みるみるパートナーシップ改善!!
旦那の生気も戻り、彼の個性が活きる役割分担も出来て、物凄い勢いで巻き返しが起こりました!
もうそれは凄い勢い!
そして、彼は伸び伸び!イキイキ!!
凄く嬉しいし、本当に良かったーー!!
今回、課題を克服出来たら、ご褒美で「私から一日褒めてもらう」ということを決めていた彼。
克服出来たので、もちろん約束守りますよーー!と思っていました。
凄く頑張ったので、周りももちろん褒めてくれます。
元々、凄くパワフルで面白い個性を持っている旦那なので、それが活かされると凄く目立ちます。
良かったーーー!!
と思っていました。
・・・・が・・・・
嬉しいはずの私でしたが、ある時、急に奥の方からこみ上げる寂しさと共にホロリと涙が・・・。
そう。
私、悲しかったんです。
そう言えば、昔から、こういうことがありました。
今までも、旦那と共に仕事をしてきているのに、成果を褒められるのは、いつも旦那。
今回の課題克服へは、私もかなり注力して、私自身の課題克服でもあるのに、何で私は、ご褒美設定もないの?とかとか。
コロナ禍になる前から
「観光業なんて、天災でも起きたら一発で止まるから、違う収入源も作って、可動させなきゃ!」
と思い、私は私で、ひたすら走り続けてきました。
だから、実際、コロナの中でも、影響を受けることなく仕事が出来ました。
そう。
私は「やって当たり前」なんです。
淡々とやるから、目にかけてもらうこともなく、褒めてもらうこともない。
そして、何かつまづいても、誰にも相談出来ないし、褒めてもらいたくても、そんなワガママ言えない!って我慢して卑屈になる。
これ、昔からそうやったやん!!!!!!
って古傷が痛みました。
二人姉妹の姉の方の私。
小さい時から、当たり前に我慢してきました。
「ちゃんとやらなきゃ!」
と、知らず知らずプレッシャーに押し潰されていた私。
だから、出来るようにするのが当たり前で、だけど、いつだって、褒められるのは私ではなく、何もしてなかった妹。
「ちゃんとやるのが当たり前」
だと思っているから
「出来ていないこと」に対して過剰に反応し
それが容量の悪さになって悪循環。
立ち回りの下手な子でした。
不登校気味だった妹に対し、学校には行く私。
勉強をしない妹に対し、勉強する私。
なのに「私は出来て当たり前」
社会的に見たら、私の方が優等生だけど、それでも私を必要としている人なんていない。って思い込んでました。
今も、潜在的には、それを癒し切ってなかったみたい。
そして、あの時の想いを重ねていたのです。
旦那は面白い人。
感性も独特。
だけど、私は凡人。
って思ってました。
一時、凡人の私が、彼の個性を殺してやいないか悩んだほど。
そんなん思い出してたら、本屋さんで
「天才を殺す凡人」
というタイトルに出会ってしまい、胸が痛みました(T . T)
私はやって当たり前。
私は出来て当たり前。
そして頑張ってやったことも対して面白くも凄くもないこと。
平凡な私が、どんなに頑張っても、誰も褒めてくれない。
そんな思いに苛まれ、それはそれは悲しくなり、ボロボロ涙が溢れました。
別に褒めて欲しくてやってた訳じゃないし
きっと「褒めて欲しいこと」が理由なら、とっくに諦めてたし
本当に「自分らしく生きたい」から行動していただけだけど・・・
でも「頑張ったこと」を認められるのは、私じゃなくて、別の人っていうのが、いかんせん悔しくて・・・
そして悲しくて・・
幼少期、妹と比べられて、悔しくて悲しくて
妹に比べて不器用な自分を責めて
だけど上手くいかないからイライラして逆上して・・・
ってのを繰り返してきたのです。
あのね。
自分でも、面倒臭いこと言ってるって分かってるんです。
分かってるからこそ、苦しいし、隠したいし、不甲斐ないし・・
そんな自分を思い出しました。
まだ癒しきれていなかった部分が浮き彫りになったので
「このままにしてたら、ずっと持ち続けなきゃいけないから、もう手放そう!」
と思い、旦那を呼び出しました(苦笑)
そして、こみ上げる思いを受け止めてもらいました。
◎ずっと頑張ってきたのに、あなただけ褒められるのが悔しいこと
◎いつも私は褒められなくて寂しいこと
◎我慢するのは嫌だということ
を伝えました。
そしたら、彼も受け止めてくれて
比べられて寂しかった私
を認めてあげて、その感情を出し切ることで消化しました。
そしたら、凄く楽になりました。
ひとしきり泣いた後、旦那が
「お前も褒められてるやん。
いっぱい、お前を信頼してくれてる人いるやん。」
と言ってくれた時に、ブワーーーーーーッと、今の自分の周りの大切な人の顔が浮かび上がりました。
ホンマや・・・。
私、今、大好きな人に囲まれて、幸せなはずやん・・
って思い直せたのです。
何かを分かりやすく成し遂げた時って、褒められるのも分かりやすいけど、日常の関係性を気づく中で、褒めたり褒められたりという関係性を越えた信頼関係を結べてる・・・と思えたのです。
これは、自分に誠実に生きてきたから、そう思えたこと。
自分に嘘をつかなかったから、そう出来たこと。
誰かと比較されて悲しむよりも、本当はもっと尊い部分に感謝出来たら、もっとしっかり自分に自信が持てるはず。
そう感じた出来事でした。
でも、それは、自分の思い込みに気づいて、出し切ると決めて、受け止めてもらったことで促された気づきです。
もういらない感情は手放す時、思いっきり出し切ったら良い!
もし、自分でも気づかないウチに、我慢を繰り返し、本当は褒めて欲しい気持ちすら押し殺していたとしたら、是非、一旦それを感じていた自分を思いっきり感じてあげて、出し切って消化してあげて下さい。
そしたら、本当は認めてあげたい自分を許してあげられるし、その時の気づきが、次へのステップにも繋がってくれると思います!
もう、長女でも我慢しない!!